「3,300円で売れたけれど、結局いくら利益が残ったんだろう?」
Yahoo!フリマやYahoo!オークション(ヤフオク)の売上を記録するとき、手数料だけ引いて計算していませんか。送料、仕入れにかかったお金、発送に使った袋や箱も含めると、残る金額が見えてきます。
とくに気をつけたいのが、送料を誰が負担するかと、画面の金額から何がすでに引かれているかです。この2つを整理すると、送料の引き忘れや二重計上を防ぎやすくなります。
この記事では、個人出品者の通常の取引を例に、1件ごとの利益の出し方を解説します。
利益計算に必要な5つの金額
まずは、次の金額をそろえましょう。
| 項目 | 記録する金額 |
|---|---|
| 商品代金 | 売れた商品の販売価格・落札価格 |
| 手数料 | 販売手数料・落札システム利用料の確定額 |
| 送料 | 出品者が実際に負担した金額 |
| 仕入原価 | 売れた商品1点の仕入れにかかった金額 |
| 梱包費 | その発送に使った袋・箱・緩衝材などの金額 |
送料を出品者が負担する場合、計算式は次のとおりです。
1件の利益 = 商品代金 − 手数料 − 送料 − 仕入原価 − 梱包費
ここでいう利益は、取引に直接かかった費用を引いた、日々の管理用の金額です。振込手数料や月額費用などの共通費、税金は含めていません。
送料を落札者が負担する場合は、受け取る送料と支払う送料の両方を確認します。具体的な計算は後ほど見ていきましょう。
Yahoo!フリマとヤフオクで違う、手数料と送料の考え方
以下は2026年10月11日に確認した通常の料金体系です。特典の適用や取引条件によって異なるため、成約後は実際の明細を優先してください。
Yahoo!フリマ:通常5%、送料は出品者負担
Yahoo!フリマの通常の販売手数料は、販売価格の5%(税込)です。送料は出品者が負担するので、出品価格を決める段階で送料も見込んでおきます。
なお、出品画面に表示される「販売利益」は、販売価格から販売手数料を引いた金額です。送料は取引完了時にさらに引かれます。仕入原価や梱包費も自分で差し引いて、1件の利益を確かめましょう。
根拠:Yahoo!フリマ「出品にかかる料金」・「販売利益とは」・「出品の流れ」
Yahoo!オークション:通常10%、送料の負担者を確認
Yahoo!オークションの個人出品・通常カテゴリでは、落札システム利用料は落札価格の10%(税込)です。LYPプレミアム会員は、一部のカテゴリで料率が異なる場合があります。別途受け取る送料は、通常の落札システム利用料の計算対象に含まれません。
送料が出品者負担なら、自分の費用として利益から引きます。落札者負担なら、送料の受取額と支払額を対応させて記録します。
Yahoo!オークションから出品した商品がYahoo!フリマに掲載され、そこで購入された場合も、適用されるのはYahoo!オークションの料金体系です。販売先の表示だけで手数料を5%に置き換えないようにしましょう。
根拠:Yahoo!オークション「落札システム利用料について」・「特定商取引法の表示」
料率だけで計算を確定しない
どちらのサービスも、税抜きの手数料と消費税を分けて端数処理します。そのため、販売価格に5%や10%を掛けただけの金額と、明細の金額が一致しない場合があります。
また、Yahoo!フリマの「おまかせ配送」は、販売価格から送料を除いた金額が手数料計算の対象です。特典が適用される取引にも注意が必要です。
出品前は料率を使って見積もり、取引後は明細の確定額に直す。この順番にすると、細かな差を残さず記録できます。
商品代金3,300円で、送料負担ごとの利益を計算
次の条件で比べてみましょう。仕入原価・送料・梱包費は、計算方法を説明するための仮の金額です。送料500円は、特定の配送サービスの料金を示すものではありません。
- 商品代金:3,300円
- 仕入原価:1,500円
- 送料:500円
- 梱包費:50円
- 通常料率を適用。特典・有料オプションは利用しない
- Yahoo!フリマのおまかせ配送、オークションストア、特定カテゴリは対象外
① Yahoo!フリマで、送料を出品者が負担
この価格の通常販売手数料は165円です。
3,300 − 165 − 500 − 1,500 − 50 = 1,085円
販売価格から手数料だけを引くと3,135円ですが、送料・仕入原価・梱包費まで引いた利益は1,085円になります。
② Yahoo!オークションで、送料を出品者が負担
この価格の通常の落札システム利用料は330円です。
3,300 − 330 − 500 − 1,500 − 50 = 920円
ほかの条件をそろえると、この例の利益は920円です。
③ Yahoo!オークションで、送料を落札者が負担
商品代金3,300円に加えて送料500円が支払われ、配送費も500円かかるケースです。取引全体の収支で見ると、次の計算になります。
3,300 + 500 − 330 − 500 − 1,500 − 50 = 1,420円
受け取る送料500円と配送費500円が相殺され、利益は1,420円です。送料収入を計算に入れず、配送費500円だけを引くと、利益を少なく見積もってしまいます。
おてがる配送で落札者負担にしている場合も、落札者は商品代金と送料を合わせて支払い、出品者はそこから配送サービス利用料と落札システム利用料が差し引かれた金額を受け取る、と公式ヘルプで案内されています。送料の支払い方法で内訳を確認できます。
比較するときは、購入者が支払う総額もそろえる
| ケース | 購入者の支払総額 | 1件の利益 |
|---|---|---|
| Yahoo!フリマ・出品者負担 | 3,300円 | 1,085円 |
| Yahoo!オークション・出品者負担 | 3,300円 | 920円 |
| Yahoo!オークション・落札者負担 | 3,800円 | 1,420円 |
③では購入者の支払いが500円多くなっています。出品先や価格を比較するときは、商品代金と送料を合わせた総額も並べて考えましょう。実際に売れる価格や配送費が変われば、利益の差も変わります。
売上金から計算するときは、手数料と送料の二重引きに注意
Yahoo!フリマの①の例では、売上金に反映される金額は次のとおりです。
3,300 − 165 − 500 = 2,635円
この2,635円を起点にするなら、手数料と送料はすでに引かれています。残りの仕入原価と梱包費を引けば、同じ利益になります。
2,635 − 1,500 − 50 = 1,085円
記録するときは、どちらの金額を使っているかをはっきりさせましょう。
- 商品代金から計算する:手数料・送料・仕入原価・梱包費を引く
- 手数料と送料が引かれた売上金から計算する:未控除の仕入原価・梱包費を引く
表計算や売上管理ツールに「販売価格」と「手数料」「送料」をそれぞれ入力する場合は、販売価格欄に差引後の売上金を入れていないか確認してください。
Yahoo!フリマでは、最終的な金額の内訳を「マイページ」の「売上履歴」で確認できます。売上金に反映された金額が少ない場合の確認方法も参考になります。
出品前と取引後に、これだけ確認する
出品前:送料と梱包費まで含めて見積もる
発送時の袋や箱を用意し、梱包した状態で配送方法を検討します。仕入原価に加えて、送料と梱包費を入れた利益を確認してから価格を決めましょう。値下げに応じるときも、変更後の価格で計算し直します。
梱包費は、まとめ買いした資材の購入額を、そのまま1件に入れないようにします。袋なら「購入額÷枚数」、緩衝材なら「購入額÷使える回数」で1件分を出すと整理しやすくなります。詳しくは梱包材のコストを1件あたりで把握する方法をご覧ください。
取引後:見積もりを確定額に置き換える
- 実際に売れた商品代金を確認する
- 明細の手数料と送料を確認する
- 落札者負担の送料は、受取額と支払額を対応させる
- 仕入原価と使った梱包材の費用を入れる
- 差引後の売上金とも照合し、同じ費用を二重に引いていないか確認する
予想と利益が違った取引は、送料、値下げ額、手数料、梱包費の順に見直すと、差の理由を探しやすくなります。
まとめ
Yahoo!フリマ・ヤフオクの利益計算では、次の3点を押さえておきましょう。
- 商品代金から、手数料・自分が負担する送料・仕入原価・梱包費を引く
- 落札者負担の送料は、受け取る分と支払う分をセットで確認する
- 手数料と送料が差し引かれた売上金から、同じ費用をもう一度引かない
まずは直近に売れた1件について、取引明細と仕入原価、使った梱包材を並べてみてください。販売価格から順番に差し引けば、その取引で残った利益を確かめられます。
※手数料・送料の取り扱いは、2026年10月11日に確認したYahoo!フリマ・Yahoo!オークションの公式情報に基づきます。料金や特典は変更される場合があります。記事の計算例は個人出品者の通常の取引を想定し、オークションストア、特定カテゴリ、有料オプション、キャンセル・返金の調整、共通費・税金は含みません。実際の記録には、各取引の確定明細を使用してください。